彼がこのお店に来るようになったのは3ヶ月ほど前から。はじめて会った時からタイプだった。
「私、運命の出会いだと思うの。どうしたらいいのかしら。」
大嫌いな同僚が頬を赤らめながら近寄ってきた。無料SNSで散々遊んでるのに何言ってるんだか。
私と一つしか年が違わないのに、まるでいくつも年が離れている年下みたいにくっついてくる。
若い子みたいに夢見る乙女みたいな純情なふりをして、よくお店に来るお金持ちのおじいちゃんにブランド品をおねだりしていろいろ買ってもらっているのを知っているんだから。出会い系サイトでも他の男と似たような関係をたくさん持ってるくせに。私にそんな顔見せたところで無駄なのに・・・。
「前もそんなこと言ってなかった?」「え~っ?そ~ぉっ?」マジ、ウザい。「私ね、最近よく来るあの人に恋をしちゃったみたいなのぉ~っ。」真っ赤になりながら見つめる視線の先には、私が目をつけていた彼の姿があった。
『何が、運命の出会いよ。私のほうが先に目をつけていたんだから・・・。こんな子に絶対負けないわ』
面倒なのでとりあえず応援するって言っておいたけど本当に応援なんかするわけがないじゃない。
そう思って一生件名アピールしていたら、彼からデートのお誘いがあってその日から私達は付き合い始めた。
でも・・・、あの女も諦めたわけじゃないみたいでしつこく彼に付きまとい職場では私の悪口をお客さんにまで言いふらしている。
何か、面倒くさい。

